デザインは、デザイナーの単なる感覚で制作されるものではない。もちろん、感覚は非常に大切であるが、それが自己満足になってしまうことを避けなければならない。極端な例だが、チラシを配布して、一人も客が来なかった、ということがあったとすれば、そのイベン卜自身に魅力がなかったか、メッセージが十分に伝えられないデザインであったか、が関われる問題なのである。

デザイナーが十分満足していても、その結果が不十分な時は、その責任の一端を背負わなければならない。ここで大切なことは、デザインは作りっぱなしのものではないということである。そのために、あらかじめチラシによってどの程度の反応があるかを予測することが必要になる。 これは、初心者が行うには、あまりにも経験的な情報が少ないので、ベテランがすべきである。 これまでどのようなデザイ ンが効果を上げたのかを参考に、作業を進めることが基本となる。

過去の実施例がある場合には、クライアン卜に対して、それまでの、該当チラシとその際の売り上げデータや来客データをできるだけ提示してもらう。 これらのデータは、直接デザインに反映されなくても、アイディアを考える上で大きな参考になる。

過去のデータがない場合には、今回担当したチラシによって、どのような反応があったかを克明に記録すれば、貴重な資料になる。チラシを配布して、どのような効果があったのかを測定することには大きなメリットがある。この場合の測定とは、集客数とか売上高といったもので、ある。制作したチラシ毎に、実施後に集客、売り上け配布部数、時期、チラシの評判、改善点などを項目別に記録したものをファイルあるいは、データ化しておく 。 このデータは、次回のチラシ制作にも役に立つ。